ある時はゴジラだったり、またある時は宇宙船から放たれたビームだったり…で、今回は水だったわけです。まぁ、惹き付けられるシーンではあります。
というわけで、地球が異常気象に陥るパニックムービー「デイ・アフター・トゥモロー」です。
![]() | デイ・アフター・トゥモロー 監督/ローランド・エメリッヒ 主演/デニス・クエイド 2006-04-28 by G-Tools |
[あらすじ]
二酸化炭素の大量排出に伴う地球温暖化が深刻化する中、古代気候学者のジャック・ホールは、自らの研究結果をもとに大規模な気候変動を予測し、学会で注意を呼びかける。それから数ヵ月後、世界各地が前例のない異常気象に見舞われる。巨大ハリケーンがLAを襲い、大津波がマンハッタンを呑み込む。ジャックの仮説が予想外の早さで現実となったのだ。ジャックは人々を南に避難させるよう合衆国副大統領に進言するが、政府は事態の深刻さを理解しない。やがて気温が急激に下降し始め、北半球は氷河期に突入してゆく…。
パニック状況に陥った時、どう行動するか? 中学生の頃にテレビで放送していた「ポセイドン・アドベンチャー」を観て以来、実はコレ私の最大のテーマだったりします。
映画を観ていると、自分は神様視点に立て、主役が誰かが一目瞭然で、誰について行けばいいのかがわかる。しかし、一旦その渦中に飛び込んでしまうと皆目わかりません。
この映画では「図書館に残るか? 出て逃げるか?」の選択を避難民は迫られます。刻々と気象状況が変化している中、残るという選択はかなりの精神的強さがなければできません。逃げるほうが、いや、行動を起こした方が精神的に安定しますからね。
では、残るという選択をしたサムの精神的支えは何だったのでしょう? そうそれは、父親の「絶対助けに行く」という言葉です。
ものすごくシンプルですが、信じるものは救われるようです。パニック状況に陥った時は自分が信じるものは何か? と自身に問いかけたいと思います。
最後に名言をひとつ。
「本は燃やす以外に、役立つことがあるのよ」
[メモ]
誰かを助けに行くとき、助けに向かう誰かが犠牲になってしまうのは、ハリウッド的ご愛嬌。
村と「語りえぬもの」の間にはお互いに干渉しないという暗黙の協定が存在する。しかし、毛がむしられた家畜の死体が発見され、村人たちは異変が起こったことに気づく。誰かが森に入っているのか? そんな中、ルシアスはノアが森の中にしかない赤いベリーの実を持っていることを知る。だが、ノアは無事だ。もしかすると純粋な心を持っていれば危害を加えられず、森を抜けられるのではないかと考え、年長者に町を出る許しをもらおうと進言する。
この映画は「隔絶した村」「語りえぬもの」「赤は不吉な色」「目が不自由な女アイヴィ」「知的障害の男ノア」「年長者」「度重なる町での不幸」「開けてはならない箱」とキーワードが森だくさん。もとい、盛りだくさん。
というわけで、”何か”を期待させるM・ナイト・シャマラン監督の「ヴィレッジ」です。
![]() | ヴィレッジ 監督/M・ナイト・シャマラン 主演/ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ 2006-07-19 by G-Tools |
引き続き、周囲から隔絶した村の話。村人たちは「語りえぬもの」がいる森を怖れ、町に出ることができない。しかし、村の決定権を握る「年長者」はそれでいいと感じている。何故なら町はとんでもないところで、彼らの誰もが町で身内が不幸にあっているいたから。「年長者」たちは「語りえぬもの」に怖れながらも、村で生きることを選び、日々を暮らしていく。が、勇敢な若者ルシアスと目の不自由なアイヴィの結婚が決まった日事件が起こる。2人の友人ノアが訳もわからずルシアスを刺してしまう。愛する人が重症を負い、森を抜け、町へ薬をもらいに行くことを決意するアイヴィーだったが…。
愛する人を守るために決断した結果、このような事態に陥ってしまった結末に賛否が別れるところだろう。「私はこの地にきてよかったのか?」という自問自答が頭を巡る。
[メモ] カメオ出演で有名なシャマラン監督は硝子トビラに映ってました。
こんなに近くにいるのに、すれ違う。運命の悪戯。
ある日、女は毎日乗る駅のホームの「ベンチに座った女性のポスター」にイタズラ書きをする。自分の今の気持ちを表したような雨のイラスト。すると、男がポスターに傘を描き込んだ。次の日それを見た女はうれしくなり、水溜りを通った車の水はねを描いた。それを見た男は、今度は水はねを庇う男を描いて返す。ポスターの男と女の間に「?」を入れて。最後に女は「?」を利用し、ハートを描きこんだ。
このポスターを使ったオシャレなやり取りが繰り広げられるのは、Daniel Powter「Bad Day」のプロモ。その後、ポスターのイタズラ書き通り2人は出会いハッピーエンドを迎えます。
で、今日紹介するのは映画「ターンレフト・ターンライト」です。
一目惚れによって結ばれた男と女が、運命の悪戯によってすれ違う。常に近くにいるのに気づかない2人は果たして再び会うことはできるのか?
![]() | ターンレフト・ターンライト 監督/ジョニー・トー、ジミー・リャオ ワイ・カーファイ 主演/金城武、ジジ・リョン 2006-04-14 by G-Tools |
[あらすじ]
2人は、同じアパートの壁一枚隔てた隣同士の部屋に住みながら、男はいつもアパートを出ると右側に歩き出し、女は必ず左側へ歩き出すため、一度も顔を合わせたためしがなく、お互いの存在に気づかないまま、毎日を過ごしていた。
2人は偶然、女が噴水に原稿を落としたことをきっかけに出会い、楽しいひと時を過ごす。話しているうちに男は13年前にキャンプで同じようなことがあったと告白する。男はその女の子に一目惚れするが、話しかけることができなかった。名前はわからないが「784533」という生徒番号は覚えていると。その話を聞いた女は驚いた。「784533」は彼女だったからだ。女も男の子のことに一目惚れしていて、生徒番号の「763092」を覚えていた。彼女は勇気をふりしぼって、キャンプの帰りの電車で電話番号を聞いたが、紙を電車の中に忘れてしまっていたのだ。再会できたことを喜んでいたが、お互い会いたくない人が現れ、あわてて電話番号を交換して別れた。しかし、雨で紙に書いた電話番号はにじんで読めなくなってしまっていたのだった…。
名前は?仕事は?どこに住んでいるの?結構な時間一緒に過ごしていたのだから、お互い訊ねるタイミングはあったはず。しかし、ウッカリ者の2人は訊くことを忘れてしまっているし、電話番号交換という同じ過ちを繰り返す。生徒番号がわかっているのだから、学校に問い合わせるとか方法がありそうなものだが、そういうことはしないのね。などなど、ツッコミどころが満載で、2人のすれ違いを何度も見せられた私は「あーもう!」ともどかしい気持ちでいっぱいでした。
でも、これは「赤い糸は存在するのか?」の実験映画なのかな?そう考えると2人は運によって再会しなければなりません。それでこそ「運命の人」ですから。
まあ、確実にラストで再会することはわかっているわけで(再会できなかってもそれはそれで…)。この映画を観る人の興味はその一点にかかっています。再会のシーンのハードルがグングンと上がる中、ある意味マグノリア的オチ。予想だにしないラストが2人には待ち受けてたのでした。
やはり砂漠に落っこちた最大の元凶はタウンズ機長の「いってまえ」精神。これが彼の判断ミス1回目。
私も結構タウンズ機長と似通っているとこがあって、ゲームをしている時、敵に弾丸を撃ち込まれながらも銃で狙い続けてしまうクセがある。本当はもう一度体制を立て直して、改めて狙いを定めるのがセオリーなのだが「逃げなくても行ける!」と思って、結局死んでしまうことが多い。だからわかるんですよね、タウンズ機長のこと。
一度出発したら戻るのはメンドクサイ。というわけで、あらすじをどうぞ。
![]() | フライト・オブ・フェニックス 監督/ジョン・ムーア 主演/デニス・クエイド 2005-12-16 by G-Tools |
[あらすじ]
7月のある日、モンゴルでの石油探掘作業を終えたスタッフと廃材を乗せた貨物運搬機が巨大な砂嵐に遭遇、無線と片方のエンジンを破損しゴビ砂漠のど真ん中に不時着してしまう。この事故から生き残ったのは操縦士フランクら10人。容赦ない陽差しが照りつける中、やがて彼らは、捜索隊による救出が望み薄であることを悟る。食料も水もほとんどなく、窮地に立たされていく生存者たち。そんな時、生存者の一人エリオットが不時着した貨物機を調べ、みんなの協力があれば機体の残骸から新しい飛行機を造ることができると提案するのだった。
■■砂漠の真ん中で遭難した場合どうするか?選択肢は2つ。■■
○救助が来るまでひたすら待つ(タウンズ機長案)
○救助など待たず、自力で何とかする(他のメンバー案)
現実的には「救助待ち」が正しい選択のような気がしますが、映画でひたすら救助待ちされたらたまったもんじゃありません。エリオットの発言によって明らかになりますが、タウンズ機長はこの1件を含め判断ミスを2回します。結構他のメンバーは彼に振り回されるんですよね。(正しい判断をしたのは最後の1回だけのような…)
当然のことながら、自力で何とかしようとメンバーは動き出します。そして、飛行機の設計士だというエリオットの言葉を信じ、壊れていない部品をかき集め、飛行機を作ろうと努力します。しかし、エリオットには隠された秘密があったのです!この秘密が明らかになった時、みんなは絶望することになります。余談ですが、エリオット役のジョバンニ・リビシは堂本剛くんに似ているような…。
この映画の良い所はあまり水と食料問題が表面化しなかったことにあるのではないでしょうか。極限状況でどのように振舞えるか?私にはどの登場人物も魅力的に見えました。一度地に落ちた(!)人間の精神力と絆に感動せざるをえません。
最後に名言を。「結果はわからないけど、私たちはやり遂げたわ」
![]() | ミッション・トゥ・マーズ 監督/ブライアン・デ・パルマ 主演/ゲイリー・シニーズ、ティム・ロビンス 2006-01-25 by G-Tools |
![]() | レッド・プラネット 監督/アントニー・ホフマン 主演/ヴァル・キルマー、キャリー=アン・モス 2005-11-18 by G-Tools |
まあ2作品を観たわけだから共通点を挙げてみましょう。
皆さんもおわかりの通り一つ目は「火星」ですね。とにかく火星を目指します。
太陽系の惑星の並び順の覚え方を知ってます?水・金・地・火・木〜ってやつです。このようにお隣さんの星なんです。「ミッション〜」は探査目的。「レッド〜」は将来的に移住を視野に入れた探査目的。レッドの方が一歩進んでますね。とまあ、気軽に遊びにいける火星ではいまだない科学技術力の世界を描いているわけです。ファミコン程度のCPUで月に行ける(トリビアでやってた!)くらいですから、今の科学なら余裕でいけちゃうんじゃねぇの?と個人的には思うのですが…。
私が火星について知っている2、3の事柄をご紹介しましょう。まず、生命体がタコ型。マンガなどで描かれる火星人はたいがい口びるのブ厚いタコがモチーフになってます。おそらく星の色が赤かったのでこんなイメージがついてしまったんでしょうね。いきなりで恐縮ですが、2、3の事柄といいつつもう知っていることはありません。とにかく映画でよく火星が舞台になる理由は生命体の存在がいるのかも?と期待させる何かがあるんでしょうね。地球と大体同じくらいの大きさ(?)で距離も近い(?)いずれもアヤフヤですが地球によく似た星だと思います。
次の共通点は「着陸に失敗する」でしょう。宇宙モノでは必ず失敗します。
大打撃!を受け、命カラガラ目的に着くというのがセオリーです。その際に誰かが死んでしまうのもおまけとして入れておきましょう。焦っている雰囲気を出して機械を操作していますが、スイッチ的なものをオン・オフにしているだけに見えてしょうがないのですが、実際にもあんな感じなのでしょうか?あのレベルまで行くと家電のような単純さが逆に求めらるのかなと考えられます。確かに焦っている時にこみいった作業は覚束なくなりますものね。
続いては「謎の生命体がいる」。何か未知の生物がいなくては盛り上がりません。
「ミッション〜」の結末を知っている方は驚かれたのではないでしょうか?砂嵐の中にあらわれたノッペリとした顔面形状の建物の中に入ると、キラキラした茶色い透明感のある生命体が登場します。しかも彼?彼女?私は彼女だと思いますが、火星の歴史を博物館のスタッフの要領で説明してくれます。彼女によると我々地球人は火星人の祖先だと言うのです。にわかには信じられませんが、彼女が涙をひとしずくこぼしたことで納得させられました。人間型の宇宙人以外で泣いたのは初めてで、おそらく最後になると思います。一方「レッド〜」は虫が出てきましたが、特に思うところはありません。
そういえば到着した時に何故火星の酸素濃度を調べなかったのか?気になりました。「ミッション〜」では着陸後、すぐに服に取り付けられた機械でチェックを行うシーンが挿入されていますが、「レッド〜」の方にはない。ヴァル・キルマーは酸素がなくなって苦しみだし、ヘルメットを外したところで「I Can Breeze!」と気づきます。遅い!火星の酸素濃度が減っているという先入観を植え付けられて出発したからでしょう。時にデータ至上主義では命とりになると教えられます。
総評としては私の好きな「脱出」がテーマに置かれているので、「レッド・プラネット」に軍配をあげたいと思います。火星キャンプがボロボロになっているのを発見した後、絶望した部隊の崖の上での殺人にもっとフューチャーしていただければミステリチックな仕上がりになったのではないでしょうか。生き残った3人のうち誰が殺したのかは伏せられており、救助に来たキャプテンが犯人を指摘するといった感じ。
でも、これでは全く違う映画になってしまいますね。
![]() | ドッグヴィル 監督/ラース・フォン・トリアー 主演/ニコール・キッドマン 2006-03-24 by G-Tools |
これってリハーサルの風景ですか?と思わず尋ねてたくなるオープニング。なんせスタジオには家の間取り、道の名前など白線が引かれただけのセット。そこには申し訳程度に最小限の家具が置かれているだけ。つまり、壁などの遮蔽物が全く存在しないので村全体、村人全員が見えるわけだ。
このセットにも圧倒されるわけだが、内容がスゴイというかエグい。
アメリカのド田舎にあるドッグビルは村人約20名ほどの小さな村である。そこへギャングに追われ、逃げてきたグレースがこの村にたどり着くところから物語は始まる。医者の息子の説得により、グレースを匿うことにした村人たち。彼らの不安を拭い去るために「取り立ててする必要もない仕事」をすることで村人たちの信頼を獲得していくのだが…。ある日警察の手配書が村に届き状況は変化をみせる。
人間の嫌な部分、弱さなどの負のエネルギーを実験室で作り上げたような作品で、見ていて辛くなるし吐き気を覚えた(チョットいいすぎ?)
村に警察が来ているとき、チャックの家でグレースが逃げることも助けを求めることもできずレイプされるシーン。遮蔽物が何もない故に、事件が起こっていても人間が平然とそれぞれの日常を過ごしていることが嫌でも見えてしまう。だから怒りを覚えてしまったのではないだろうか?
3時間ほどの長い映画で見ていてしんどくなる(長さのせいではない)が、目が離せなくなる映画だ。ラストにまた厳しいシーンが待っているが考えさせられる映画だった。












