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加納ソルト

Author:加納ソルト&加納トマト&加納キムチ

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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こてーいうて落ちよったんや…ほんまにこてーいうて落ちよったんや。/村上春樹「ことわざ」
先日、図書館の児童書コーナーで「ミステリーランド」シリーズを探していたら、「はじめての文学」シリーズを発見したので、借りてみた。白地に大きな丸が描かれたデザインが特徴。丸の中の色がそれぞれ違い、私が手にした村上春樹バージョンは黄緑色である。
若い人向けに編まれた作品集ということで、若干文字も大きめ。くだんの「ミステリーランド」並みの大きさだ。いつも思うが、若い人向けなんだから文字は別に大きくなくてもいいと思う。老眼から遥か彼方に位置しているのだから、小さくて大いに結構。逆に大人向けの本は文字サイズを見直した方が有効だ。

短編集なので、どこから読み始めてもオッケー。ということで、ショートショートの「ことわざ」を読んでみた。ページ数は2ページ。読了時間は1分くらいか…。

4163598103はじめての文学 村上春樹
村上春樹
文藝春秋 2006-12-06

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この作品は「夜のくもざる」に収録されていたかな? こてこてした関西弁で書かれた「猿が本当に木から落ちたのを見た」というだけの話。ポイントは擬音の「こてー」ですね。おもしろすぎます! そして、いくらでも続けられそうなエンドレスショートショートとなってます!

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[加納ソルト]本・国内短編小説 | 07:41:41 | Trackback(0) | Comments(0)
ゲーテの遺言・ガンジーの無抵抗主義・そして暗闇世界/村上春樹「ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵攻・そして強風世界」
仕事場でのルーティンワークを済ませ、明日の準備をしていた17時半辺り。突然の大雨に見舞われ、プレハブ小屋の電灯がシャットダウン。つまり、停電。慌てふためく私は暗闇の中を携帯電話を求め彷徨う。運よく見つかり、ほのかな明かりを手がかりにブレーカーのある場所まで到達し、電力供給を回復させる。だが、予想以上に電気回路に水が染みているのか再びの停電。あきらめて作業を終了した。

ところで話は、村上春樹「ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵攻・そして強風世界」である。

4103534168象の消滅 短篇選集1980-1991
村上春樹
新潮社 2005-03-31

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この短編は日記術とも言うべき内容。「毎日簡単なメモ」を取り「80%の事実と20%の省察」を入れ、1週間分まとめて日記をつけるそうだ。

この短編に起こる日の出来事は、以下の通り。
穏やかな日のはずだったのだが、突如強風が吹いてきたので、慌てて洗濯物を取り込んだ。キチンとたたみタンスにしまい、コーヒーを飲みながら日記をつけていると、電話がかかってくる。風の音がうるさすぎて全く聞き取れず、プツンと切れた。やれやれ、と思いつつ再び日記に取り掛かり、昨日観た映画「ソフィの選択」のことを思い出す。日記をつけ終わり、レコードを聴いていると、彼女から電話がかかってくる。「カキ鍋の材料を持ってそちらに向かいたいが、土鍋はあるか?」との質問に「ある」と答えた。で、今日の突然の強風の話をしながら、カキ鍋を2人で食べる。

強風が吹き荒れたこと以外、一切記憶に残りそうもない日なのだが、主人公の男は簡単なメモだけで、正確に思い出せるとのこと。ちなみにそのメモとは…

1. ローマ帝国の崩壊
2. 1881年のインディアン蜂起
3. ヒットラーのポーランド侵入


だそうな。実に大袈裟です。

では、最後に今日の私の1日をメモっておこう。

1. ゲーテの遺言
2. ガンジーの無抵抗主義
3. そして暗闇世界

[加納ソルト]本・国内短編小説 | 22:58:19 | Trackback(0) | Comments(2)
花より団子/村上春樹「窓」

マクドナルドでの出来事。


店員: 「いらっしゃいませ、こんにちは。ご注文お伺いします」
私: 「えーっと、ダブルチーズバーガー、チーズ抜きで」
店員: 「はい…かしこまりました」


私はチーズが嫌いだ。でもチーズケーキ(ケーキの中で一番好き)やスナック菓子のチーズ味は好んで食べる。じゃあ、ダブルバーガー頼めよ!という話だが、これには理由がある。マクドナルドで時折おこなわれる、100円マック的な安売りの日だったからだ。だからダブルバーガーを注文するより、お・ト・ク。しかし、もうひとつ隠された理由がある。チーズ抜きにすると、わざわざ一から作らなくてはいけないので、出来立てが出てくるのだ。たぶんね…。試してみてはいかがでしょうか?


4103534168象の消滅 短篇選集1980-1991
村上春樹
新潮社 2005-03-31

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短編に出てきた「ハンバーグ・ステーキ」という単語に引っ張られる形でこのエピソードを思い出したのだが、そんなことはどうでもよくて、村上春樹が書く料理は「なんともうまそうだ」といつも感じる。(宮崎アニメに出てくる料理もうまそうという意見も賛成)

手紙の添削のアルバイトをしていた僕が、今月で辞めることになったと書いた時、会員の女性に昼食をご馳走すると招待され、規則には反していたが思い切って訪ねて行った話。

そこで、昼食に出されたのが、ハンバーグ・ステーキ。

何故ハンバーグ・ステーキなのかは、いろいろ複雑な事情がある。いや、実は手紙添削の時に話題に上ってからにすぎないのだが、とにかくハンバーグ・ステーキが出された。話はずれるが、ハンバーグではなく、わざわざハンバーグ・ステーキと村上春樹は書いている。こだわりなんでしょうか?

以下、ハンバーグ・ステーキを描写した部分。

ハンバーグ・ステーキの味は素敵だった。香辛料がほどよくきいて、かりっとこげた表面の内側には肉汁がたっぷりとつまっていた。ソースの具合も理想的だった。正直に言って、こんなに美味しいハンバーグ・ステーキを食べたのは生まれて初めてとはいえないにせよ、実に久し振りのことだった。

「素敵」「ほどよく」「たっぷり」「理想的」とよく考えたら、何も語っていないに等しいのだが、そのハンバーグ・ステーキは本当に完璧な気がしてくるから不思議だ。

でも、この小説のテーマは「ハンバーグ・ステーキ」のことじゃなくて「あの時彼女と寝るべきだったのか?」ということだそうだ。

[加納ソルト]本・国内短編小説 | 21:39:18 | Trackback(0) | Comments(3)
8月のある蒸し暑い深夜にラーメンを食べれば100パーセント太ることについて/村上春樹「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」
8月のある蒸し暑い深夜、薄暗いキッチンで僕は100パーセント太ることをする。
正直、それほどお腹が減っていたわけではない。夕食もたっぷり食べたし、デザートもきっちり食べた。もう1時に近いはずだ。厳密に言えばお腹が減ってないと言えるだろう。
しかしそれにもかかわらず、50分も前から僕にはちゃんとわかっていた。ラーメンを食べることは100パーセント確実なのだ。テレビでラーメンの姿を目にした瞬間から、僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は水たまりのようにビショビショになってしまっていた。

ところで話は、村上春樹「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」である。

4103534168象の消滅 短篇選集1980-1991
村上春樹
新潮社 2005-03-31

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100パーセントの女の子にどうやってしゃべりかけるか?の話が延々と語られる。残念ながら話しかけることなくすれ違ってしまい後悔するのだが、最後に本当はこう話しかけるつもりだったと紹介されているので、気になる方は読んで確認して欲しい。「昔々」から始まり「悲しい話だと思いませんか」で終わる。それがヒント。

ところで、話は戻り「8月のある蒸し暑い深夜にラーメンを食べれば100パーセント太ることについて」である。昔々、買い置きしておいた日清カップヌードル「キムチ」を食べた。特にお腹が減っているわけでもないのに、テレビに欲望を刺激され食べてしまうなんて…悲しい話だと思いませんか?

[メモ]
ネタか!しかし、それは間違っている。僕はひとつしか嘘をつかなかった。

[加納ソルト]本・国内短編小説 | 11:22:44 | Trackback(0) | Comments(0)
密室三重奏/村上春樹「象の消滅」
「ネコは自分の死期を悟ると身を隠す」
何度か耳にしたことのある話だったが、どうやらこの話はガセだそうだ。ネコは痛みなどから身を守ろうという習性があるらしく、病気などの見えない敵からの攻撃に安全な場所に逃げ込むようなのだ。安全な場所に逃げ込み、隠れている際にそのまま死んでしまう場合もあるので、傍から見てるとネコが死に場所を探していなくなっているように見えるだけとのこと。うーん、話は聞いてみないとわからないもんだ。ところで話は村上春樹「象の消滅」である。

4103534168象の消滅 短篇選集1980-1991
村上春樹
新潮社 2005-03-31

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町の象舎から象が消えた。
年老いた象が消えたことに気づいたのは5月18日午後2時。第1発見者は象の食料をトラックで運んで来た人である。からっぽになった象舎には足に嵌める鉄の枷が鍵の掛かったまま置いてあり、ずっと象の世話をしている飼育係の男も同じように姿を消していた。そして、最後に象と飼育係の姿が目撃されたのは5月17日午後5時頃だと、スケッチに来ていた小学生が証言している。果たしてこの22時間の間に何が起こったのだろうか?

第1の謎「鉄の枷」
安全のために象は鉄の枷をしていた。スッポリ足が抜けたように見える。鍵を飼育係が開け、また鍵を閉めただけだと推理されたが、問題の鍵は安全のため警察署と消防署に1本づつ保管されていて、それ以外はないことがわかった。つまり、飼育係が鍵を外すことは不可能なのだ。

第2の謎「脱出経路」
象舎には3mほどの高さの頑丈な柵がはりめぐらされており、安全のためとはいえ、いささか過剰なほどだった。年老いた象が飛び越えるなど不可能。

第3の謎「足跡」
何らかの方法で鉄の枷から足を抜き取り、飛び越えられたしても、象舎の背後は急な勾配になっているので上るのは無理。となると、正面から逃げるしかないが、正面の道はやわらかい砂地になっていて、もし象が通れば必ず足跡がつく。しかし、足跡は全くなかった。

3重の密室が絡むこの消失事件。あなたはこのトリックを見破れるか!?

そういえば、象も死期が迫ると死に場所を探すと言われてる。象の墓場と呼ばれる場所があるくらいだ。
しかし、誰も象が死ぬ瞬間を見た者はいない…。

[加納ソルト]本・国内短編小説 | 19:11:26 | Trackback(0) | Comments(1)

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