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加納ソルト

Author:加納ソルト&加納トマト&加納キムチ

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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伯父殺人事件/F・W・クロフツ「クロイドン発12時30分」

クレタ: フレンチ警部とは初対面。名前からパリ警視庁の人かと…。フランス上空で死んだから颯爽と登場ってね。
マルタ: 残念ながらしません。新訳されたバージョンの帯に「コロンボ、古畑はここから始まった」的な殺し文句が書かれてたけど、かなりフレンチ警部は地味な人だ。
クレタ: 全然、犯人をイラつかせないし。少し話して、はい、さよなら。もっと別れ際に重要な証拠が見つかった的発言を投げかけて、オロオロさせなきゃ。
マルタ: 根がいい人なのかな? でも、探偵は傍若無人じゃなきゃね。


4150736057クロイドン発12時30分
F・W・クロフツ
早川書房 2006-07

by G-Tools

[あらすじ]
完全犯罪を成功させろ!工場を経営するチャールズは窮地に陥っていた。資金繰りが苦しくなり、従業員たちの給料さえ払えなくなる日も近い。頼りだったおじのアンドルーにも借金をきっぱりと断られてしまった。だが、絶体絶命のチャールズの脳裏にある危険な計画が閃いた。莫大な遺産を残してくれるはずのおじを完璧なアリバイとともに毒殺することができないだろうか?(表紙裏)


クレタ: フレンチ警部は置いておくとして、物語は絶品。やっぱり私、倒叙モノ好きだわ。
マルタ: 構造としては、おじの死がまずバーンと提示される。そして過去に戻り、チャールズの計画・実行・工作が克明に綴られる。
クレタ: おじさんが死ぬことで、全てがうまくいく。会社も立て直せるし、恋人にも逃げられない。従姉妹の旦那のピーターも遺産が転がり込んで救えるしね。まさに、ボトルネック的動機。そして、追い詰められていく犯人。決して感情移入できる犯人じゃないのに、うまくごまかして! って応援してしまうの。
マルタ: びっくりしたのは、チャールズがあっさり逮捕されたとこかな。ここからガラリと展開が変わり法廷劇になるんだ。
クレタ: チャールズが犯人だと私たちははっきりわかってるのに、弁護側の答弁を聞いていると、もしかして犯人じゃないの? とドキドキしたわ。
マルタ: 後は、実際はバレバレの犯行なんだけど、チャールズにしたら完璧な計画だった。しかし、あるひとつの過ちを犯してしまっていた…。というベタな興味がある。
クレタ: 流れの中でサラリと描かれるから見逃してしまうわね。
マルタ: 三大倒叙ミステリのひとつ「クロイドン12時30分」。地味だけど、侮れないよ。


[メモ]
米澤穂信「ボトルネック」参照
瓶の首は細くなっていて、水の流れを妨げる。システム全体の効率を上げる場合の妨げとなる部分のことを、ボトルネックと呼ぶ。
全体の向上のためには、まずボトルネックを排除しなければならない。

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[加納クレタ&マルタ]本・海外長編ミステリ | 20:59:52 | Trackback(0) | Comments(1)
いまを生きる/デイヴィッド・マレル「廃墟ホテル」

クレタ: 「サイレントヒル」のような世界観かしら?真っ暗な中を懐中電灯の明かりだけを頼りに進んでいく。廃墟と化した学校、病院、団地を探検したいわね。私の奥に眠っている冒険心がくすぐられます。でも、怖くていけないだろうけど…。
マルタ: 団地といえば「サイレン2」が印象的。外に出ようと部屋のドアを開けたら、下から上がってくる屍人の懐中電灯の明かりが見えた時の恐怖は忘れられない。ガーンガーンガーンって鳴るしね。この作品でも主人公のバレンジャーがこの音を聞いていました。まあとにかく、朽ち果てた建物、うごめく異形の生物、惨劇の痕跡と横たわる死体、そして暗闇…ホラーとしては申し分ない状況設定です。というわけで、デイヴィッド・マレル「廃墟ホテル」です。


4270100222廃墟ホテル
デイヴィッド・マレル
ランダムハウス講談社 2005-12-15

by G-Tools

[あらすじ]
忍び込む者---廃墟のもつ魅力に取り憑かれた彼らと共に、新聞記者バレンジャーはかつての豪華ホテルに潜入した。畸形のネズミ、5本足のネコが棲まう建物を探索するうち、秘密の通路を発見!オーナーの大富豪カーライルはそこから客室を覗いていたのだ。そして客室で起きた殺人、虐待といった惨劇の痕跡を保存したまま彼はホテルを閉鎖していた---その異常な光景を目にした瞬間、一行の背後に怪しい影が忍び寄る。(表紙裏)


クレタ: 前半はホテルの探検。血友病と広場恐怖症のために外に出ることができなかったカーライルの異常性が段々明らかになっていきます。「忍び入る者」は廃墟探検者のことだけじゃなく、ホテルにこびりついた怨念が一行に「忍び入る」のかと…。
マルタ: 予想は外れて、廃墟を狙った窃盗グループが登場。いわば中ボス。その後にラスボスが待ち構えているので、安心はできません。
クレタ: アクション映画的でワクワクしましたけどね。
マルタ: 主人公の心の声が何ともいいじゃないですか。参考になるよ。「今」を引き伸ばすためにしゃべり続けろ!自分が相手にとって必要とされているうちは殺されない。etc…。
クレタ: デイヴィッド・マレルは「ランボー」の作者らしいね。そこかしこに映画の比喩がでてきました。致命的な矛盾を指摘した「市民ケーン」でしょ、そして「ティファニーで朝食を」「クレイマー、クレイマー」…結構辛口に批評してたね。
マルタ: 総合的にみて、極めて映画化しやすい作品でしょうね。


[メモ]
いつかどこかで使いたい表現「墜落して死ぬんじゃない、着地して死ぬんだ」



[加納クレタ&マルタ]本・海外長編ミステリ | 22:18:47 | Trackback(0) | Comments(3)

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