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加納ソルト

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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いまを生きる/デイヴィッド・マレル「廃墟ホテル」

クレタ: 「サイレントヒル」のような世界観かしら?真っ暗な中を懐中電灯の明かりだけを頼りに進んでいく。廃墟と化した学校、病院、団地を探検したいわね。私の奥に眠っている冒険心がくすぐられます。でも、怖くていけないだろうけど…。
マルタ: 団地といえば「サイレン2」が印象的。外に出ようと部屋のドアを開けたら、下から上がってくる屍人の懐中電灯の明かりが見えた時の恐怖は忘れられない。ガーンガーンガーンって鳴るしね。この作品でも主人公のバレンジャーがこの音を聞いていました。まあとにかく、朽ち果てた建物、うごめく異形の生物、惨劇の痕跡と横たわる死体、そして暗闇…ホラーとしては申し分ない状況設定です。というわけで、デイヴィッド・マレル「廃墟ホテル」です。


4270100222廃墟ホテル
デイヴィッド・マレル
ランダムハウス講談社 2005-12-15

by G-Tools

[あらすじ]
忍び込む者---廃墟のもつ魅力に取り憑かれた彼らと共に、新聞記者バレンジャーはかつての豪華ホテルに潜入した。畸形のネズミ、5本足のネコが棲まう建物を探索するうち、秘密の通路を発見!オーナーの大富豪カーライルはそこから客室を覗いていたのだ。そして客室で起きた殺人、虐待といった惨劇の痕跡を保存したまま彼はホテルを閉鎖していた---その異常な光景を目にした瞬間、一行の背後に怪しい影が忍び寄る。(表紙裏)


クレタ: 前半はホテルの探検。血友病と広場恐怖症のために外に出ることができなかったカーライルの異常性が段々明らかになっていきます。「忍び入る者」は廃墟探検者のことだけじゃなく、ホテルにこびりついた怨念が一行に「忍び入る」のかと…。
マルタ: 予想は外れて、廃墟を狙った窃盗グループが登場。いわば中ボス。その後にラスボスが待ち構えているので、安心はできません。
クレタ: アクション映画的でワクワクしましたけどね。
マルタ: 主人公の心の声が何ともいいじゃないですか。参考になるよ。「今」を引き伸ばすためにしゃべり続けろ!自分が相手にとって必要とされているうちは殺されない。etc…。
クレタ: デイヴィッド・マレルは「ランボー」の作者らしいね。そこかしこに映画の比喩がでてきました。致命的な矛盾を指摘した「市民ケーン」でしょ、そして「ティファニーで朝食を」「クレイマー、クレイマー」…結構辛口に批評してたね。
マルタ: 総合的にみて、極めて映画化しやすい作品でしょうね。


[メモ]
いつかどこかで使いたい表現「墜落して死ぬんじゃない、着地して死ぬんだ」

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[加納クレタ&マルタ]本・海外長編ミステリ | 22:18:47 | Trackback(0) | Comments(3)
コメント
廃墟。何か惹かれるものがあるよね。学生の頃はよく廃旅館を見に行ったもんです。
怖くてなかには入れなかったけど・・・。

なかなか面白そうな本だね。アクション映画的というのも魅力のひとつかも v-410
2006-07-10 月 23:17:00 | URL | うなぎ [編集]
初めて小ドラがコメントしました。
2006-07-10 月 23:51:27 | URL | ドライモン [編集]
バリンジャーの生き様に感動できますよ。
2006-07-11 火 23:57:49 | URL | 加納ソルト [編集]
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