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加納ソルト

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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ハートのAが出てきたよ/鮎川哲也「りら荘事件」

クレタ: ミステリ界の巨匠、鮎川哲也氏の代表作(?)「りら荘事件」です。恥ずかしながら鮎川氏の著作、初めて読みました。
マルタ: 僕も「十角館の殺人」で解説を書いてた人だなぁくらいの知識だから。鬼貫警部が有名らしいよ。
クレタ: ところでこの作品、私たちの大好物の大学生御一行、館、連続殺人と舌なめずりする設定です。
マルタ: プラス見立て殺人も加わって完璧ですね。惜しむらくはクローズド・サークルじゃなかったところくらいか?


4061851373りら荘事件
鮎川哲也
講談社 1992-03

by G-Tools

[あらすじ]
秩父の山荘に七人の芸術大学生が滞在した日から、次々発生する恐怖の殺人劇! 最初の被害者は地元民で、死体の傍にトランプの「スペードのA」が意味ありげに置かれる。第二の犠牲者は学生の一人だった。当然の如く「スペードの2」が…。


マルタ: 何度も目の前で殺人を起こされてしまう、懲戒免職確実のマヌケすぎる警察はさておき、犯人の大胆さには本当に驚いた。
クレタ: 役立たずの警察なんか出さないで、いっそのことクローズド・サークルにしてしまえばいいじゃん。と思うけど、そうしない理由が存在するのよね。
マルタ: そう、全ての何気ない引っ掛かりには意味がある。「後日、考えてみると…」みたいな文句がしつこいくらい小説中に出てきますが、正にその通り。
クレタ: 「犯人はあの人だろうな?」と予想はつくけど、モヤモヤした感じで、パッと言い切ることはできないのよね。
マルタ: というわけで、以下ネタバレ度100%なので、未読の方は要注意です。






マルタ: お花さんのメモはパーフェクトなミスリードの手法です。お花さんが気になることがあると、警察に確認にしようとするが、アンビリバボーなことに忙しいからと断られる。仕方なく、犯人に直接聞きに行く。可哀想に殺されてしまうんだけど、後で、何を確認しようとしたのか調べている時に、尼リリスの証言の中で万年筆と書かれているんだけど、メモの数字に読者の興味は誘導される。存在してはならないものをサラリと描写の中に忍び込ませる技術に舌を巻いたね。
クレタ: ホント、あからさまに書かれすぎているので、逆に気づかないパターン。全然不思議に感じなかったもん。私は尼リリスのキャラ。その場その場の状況で切り抜ける知恵がすごい。自己中心ここに極まれり! って感じ。
マルタ: 「犯人は実は被害者だった」的オチがミステリの動機としては一般的な中、動機が自己本位だもんね。婚約者の牧しか見えてない。邪魔する奴はただの障害、だから消す。わかりやすいといえば、わかりやすいけどね。
クレタ: なんといっても執念でしょ。肌の黒い女が嫌いな牧のため、砒素を飲んで、体を漂白をしていた。これを読んだときの戦慄は類をみないわ。
マルタ: しかも、殺害トリックにその特異体質まで利用するという抜け目のなさ。ナンバーワン殺人犯の称号を与えていいかもよ。
クレタ: 勝手に犯罪アカデミー主演殺人女優賞与えましょう。お茶を濁すかもかもしれないけど、最後に気になる箇所があって、えっと、橘の殺害時間誤認トリックのとこね。橘は釣り好きだけど、下手くそという設定なの。
マルタ: 鮎が16匹ビクに入ってたから、下手な橘だとたっぷり3時間はかかったはずというシーンだね。
クレタ: うん。でもね、3時間で16匹釣り上げるなんて上手くない?入れ食い状態のような気がする。
マルタ: 昔は川が綺麗でもっとたくさん釣れたのかなぁ?トイレットと共に時代を感じさせるね(笑)。
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[加納クレタ&マルタ]本・国内長編ミステリ | 21:42:53 | Trackback(0) | Comments(6)
コメント
面白そうです
私も、鮎川哲也氏の本は読んだ事がないです。
ですが、母が火曜サスペンス系の2時間ドラマが好きなので
便乗してよく観ていまして、それに鬼貫警部シリーズがあったんですよね~。
鮎川氏が原作だったんだと知ってびっくりです。

見立て殺人大好きなので(もちろん読むのがですよ~って
注釈する必要はないか……)、すごく面白そうですね。
「りら荘」という変な名前の由来も気になるので、読んでみたいです。

2006-09-25 月 20:10:19 | URL | サファイア [編集]
鬼貫警部はいかつい顔の俳優さんのやつですよね。なんとなく知ってます。
ところで、この作品「見立て殺人」と堂々と書いてしまいましたが、トランプのカードが死体の横に置かれているだけなのです…(もしかすると、見立て殺人ではないかも?)。なので、童謡や伝説に見立てられたオドロオドロしさはありませんので、あしからず。また、「りら荘」の名前の由来も実にあっさりしたものなので、こちらもご期待に添えない可能性が多分にあります。
がしかし! 推理モノとしては完璧ではなかろうかと思えるほど素晴らしい作品です。ミステリならではの小ネタが満載です。是非読まれることをオススメ致します。
2006-09-25 月 22:34:56 | URL | 加納ソルト [編集]
こんにちは。これは傑作ですね、ホント。
モーツァルトを「モザー」と発音するおフランス帰りの嫌味な男が特に印象に残っています。
すぐに殺されちゃいましたが・・・。
2006-09-26 火 22:48:31 | URL | 木曽 [編集]
鮎川哲也さん。名前は知っているのですが、作品は読んだことがないです。
しかしこれは面白そうだね!「いっそのことクローズド・サークルにしてしまえ
ばいいじゃん。と思うけど、そうしない理由が存在する」とは気になりますなぁ v-410
う~ん!けど一応、今後のことを思って続きは読まないでおきました。
2006-09-27 水 00:57:51 | URL | うなぎ [編集]
きょう加納シュガ
きょう加納シュガーは、クローズド発生♪
2006-09-27 水 14:53:41 | URL | BlogPetの加納シュガー [編集]
>>木曽さんへ
引っかかれる部分がたくさんあり、しかも作者は強調して描いてくれていますが、肝心の決定的証拠の場面はサラリと描くその手腕に脱帽でした。うまい!
日高鉄子が連れてきた二条クンですね。私は「ビエール」という発言が印象に残ってます。ちなみにビエールは「ビール」のことです(笑)。

>>うなぎさんへ
時代がかっていますが、テクニックは全然古びていません。頑張って推理しながら読んでください!

>>加納シュガーへ
なかなかいいよ。

2006-09-27 水 22:06:49 | URL | 加納ソルト [編集]
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