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加納ソルト

Author:加納ソルト&加納トマト&加納キムチ

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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オネエとワタシ、時々、オカン/生田紗代「オアシス」

クレタ: 事件は2つ。「自転車盗難事件」と「母親粗大ゴミ化事件」。
マルタ: 後者は勝手に始まって勝手に終わり、明確な動機は示されません。メー子さんが語るようにリアリティが著しく欠如していますので、一種のファンタジーとして読み解けばいいでしょう。
クレタ: それでいいの?(笑)。私は自転車の謎だけに興味があったからいいけどね。というわけで、働かない母親にイライラしながら、姉妹が力を合わせて生きていく、生田紗代「オアシス」です。


4309408125オアシス
生田紗代
河出書房新社 2006-09-05

by G-Tools

[あらすじ]
ため息をひとつつく。哀愁ってやつだ。
私が”出会った”青い自転車が盗まれた。呆然自失の中、私の自転車を探す日々が始まる。父は単身赴任、母は家事放棄の"粗大ゴミ"。私と姉と母、女3人の日常は、どこか不穏ながらも、永遠に続くかに見えたのだが…。(表紙裏より)


クレタ: 高価な自転車なわけでも、特別格好いい自転車でもない自転車が盗まれたことで、怒り狂い、必死で探し出そうとする、私ことメー子さん。この謎が物語を引っ張っていきますね。
オアシスタウンマルタ: おそらくメー子さんが盗まれた自転車はコレの青色だね(右画像)。名前が「オアシスタウン」だから、タイトルにも合致する。
クレタ: うーん、強引だけど、こんな何の変哲もママチャリなんでしょうね。ていうか、「オアシス」はあのロックバンドの「オアシス」じゃないの?
マルタ: あ、そうか。
クレタ: ホントにラストの方でサラリとこの自転車の謎が語られるの。「そういう裏事情があったのか」と私も簡単に納得しそうになったけど、実はメー子さん、自転車が私の物になって6日目の日の描写で、ヒント的なものを書いてます。信号待ちをしていたメー子さん、向かいの歩道で同じく信号待ちをしている、おしゃべりをし、楽しそうな2人の女子高生が見えたの。


2人が横断歩道を渡って、こっちに歩いてきた。私は動かなかった。目を伏せた。2人の女の子は、笑いながら私の横を通り過ぎていった。軽やかな笑い声が少しずつ遠くなっていく。そっと後ろを振り返った。同じ制服を着た背中が2つ、仲良く並んでいた。風景が霞んで見えた。胸がきしんだ。


マルタ: 自転車について想いをはせる時、必ず思考が混乱しているんだよね。万引き犯人を取り逃がした時は顕著だったもん。やっぱり、気持ちの整理がついていないというか…。
クレタ: でも、他人対しては一切語らないし、あえてぞんざいな態度に出たりする。解説の斉藤美奈子さんがメー子さんの「ハードボイルドチックなやせ我慢」について書いているけど、なるほど! でした。

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[加納クレタ&マルタ]本・国内長編小説 | 22:59:51 | Trackback(0) | Comments(1)
コメント
生田で格好いいリ
生田で格好いいリアリティとかを思考したかった。
2006-10-05 木 11:34:45 | URL | BlogPetの加納シュガー [編集]
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