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加納ソルト

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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悲しい出来事ですな/E・W・ハイネ「まさかの結末」

クレタ: ショートショートなんで、暇をみつけてはちょこちょこ読んでいて、約1ヶ月かかって読み切りました。
マルタ: えーっと、TKATさんの「TK.blog」で紹介されていたE・W・ハイネ「まさかの結末」ですね。
クレタ: 「まさか!」と呟いてしまうような(?)ショートショートが24編収録された本です。短いのになると2行で物語が終わるんだよ。その短さに「まさか!」だわ。
マルタ: エドモンド・ハミルトンの「帰ってきた男」によく似た設定の「復活」というのに魅かれて読んだわけだけど…。では、簡単におもしろかった何編かのあらすじと感想を伏字連発でお送りしましょう。


4594052118まさかの結末
E・W・ハイネ
扶桑社 2006-08

by G-Tools

「死者の挨拶」
高視聴率の「死者の挨拶」というリアリティ番組に出演できることになった男の話。毎回男3人女2人の5人が応募者の中から選ばれ、その内の4人が億万長者になれるという夢のような番組。しかし、絶対に1人は死んでしまうのであった…。


クレタ: 結末の意味わかる? 結局主人公が死んだわけ?
マルタ: いや、死と隣合わせの状況へ追いやることで、生への渇望を得た男の話でしょ。いわば「SAW」みたいなことだろうね。


「テロ防止策」
飛行機の爆弾テロを防止する画期的なアイデアを持ち込んできた男の話。


クレタ: これも、意味わからないわ。屁理屈?
マルタ: まぁ、確実にテロで命を失う確率は減るよね。


「復活」
死んだと思われた男が実は生きていた。嘆き悲しんでいるであろう家族を男は向かうのだが…。


クレタ: ハミルトンの「帰ってきた男」の別バージョンといった感じね。
マルタ: 倒叙モノになってるけど、被害者側から描いたら、かなり困難な犯人当てになる。
クレタ: アンフェアすれすれだけどね(笑)。


「四旬節」
断食をする日の聖金曜日に司祭の家から肉の匂いが漂っていたので、文句を言いに司教は立ち寄るのだが…。


クレタ: 修行をサボった一休さんのとった手法ですよね。
マルタ: ありましたね、そんなの。和尚さんが舐めていた水あめを食べる話でしょ。
クレタ: 古今東西問わず、聖職者はズルいわ(笑)。


「強盗の襲撃」
強盗に何度も遭うガソリンスタンドの店主が、絶対に強盗に遭わない要塞のような店を作りあげるのだが…。


クレタ: 隙がないものを作ろうとすればするほど、隙ができる。教訓ですね。
マルタ: エム氏の金庫っぽいね。この話、好きです。
クレタ: ダジャレじゃないよね?


「目には目を」
大学教授と肉屋の店主は片目が見えない共通点があり、仲が良い。どちらかが先に死んだ場合は自分の目を移植するという約束もお互いにするほど。そして、肉屋が死に、教授は目を抜き出し移植することに成功するのだが…。


クレタ: これまた「早すぎた埋葬」パターン。
マルタ: 美談になる話がこんな結末になるなんてね。悲しいな。


「ギプスの中身」
ヘロインを密輸しているギプスの女がいると、通報を受けた国境警備隊。その女を捕まえても何も発見できず困った事態に陥ってしまう…。
「正義の勝利」
銀行強盗に出し抜かれっぱなしの警部の話。通報を受け、現場に駆けつけ、探していた犯人を見つけるのだが…。


クレタ: この2つは「通報」という共通点でくくれます。
マルタ: それぞれの出し抜き方の妙が楽しめますね。


「講演」
よく似ている教授とお抱え運転手。講演前に風邪をひいてしまい声が出なくなった教授に成り代わり運転手が舞台に立つ話。


クレタ: 「王子と乞食」的入れ替わりで結末に不安感を煽りますが、なかなかの美談。
マルタ: 執事的切り返しの妙ですね。


クレタ: 何編か紹介してきてなんだけど、一番好きなのは「愛の死」なんだよね。
マルタ: えーっ、まさか!



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[加納クレタ&マルタ]本・海外短編ミステリ | 22:14:59 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
読まれたんですねー♪「帰ってきた男」を期待して「復活」を読むとがっかりだったのでは?
「四旬節」が某昔話の手法と似てるというのには笑けた(笑)。マジで同じような手ですよね。してやったり系の話が多いですが、そんな中でも実は私も「愛の死」は結構好きだったりして。他の話とはちょっと違ってなんだかちょっとせつないというか何と言うか・・・。
ちなみに私もショートショートはトイレの中や寝る前などにちょこちょこ読むんで完読するのに時間がかかっちゃいます。
2006-11-06 月 20:13:42 | URL | TKAT [編集]
そうですね~「帰ってきた男」はかなり好きな短編なので、「復活」程度ではダメな気がします。「やるせなさ」が前者にはあります。それで言えば、この本の「愛の死」が合致します。故に好きなんです。
2006-11-07 火 08:45:24 | URL | 加納ソルト [編集]
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