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加納ソルト

Author:加納ソルト&加納トマト&加納キムチ

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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言葉の無い部屋/乙一「暗いところで待ち合わせ」
小学生くらいに出会ったクイズだったと思う。確か、この絵にひとつだけ間違いがあります的クイズだったと記憶している。問題はベートーベンの部屋という設定で、ピアノに向かって苦悩する姿が描いてあった。部屋にはテーブル、イス、食器棚なども一緒に描かれていた。しかし、そこに明らかに違和感のある絵が挿し込まれてた。電話だ。
これは、簡単。答えは電話だ! もちろん私は「ベートーベンの時代に電話なかった。だからコレがおかしい」と自信満々に答える。答えはもちろん合っていた。が、理由は間違っていた…。

ところで、話は乙一「暗いところで待ち合わせ」である。

4344402146暗いところで待ち合わせ
乙一
幻冬舎 2002-04

by G-Tools


[あらすじ]
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい2人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった…。(表紙裏)

目が不自由な人が一人暮らしをしている場合、夜になると電気を付けるのか? この長年の疑問に答えてくれている。結論を言うと、付けるようですね。理由にも納得しました。これは、余談。
いない存在として息を潜めるアキヒロと、いるのに気づきながらも気づかないフリをし続けるミチル。部屋で彼と彼女に交わされる言葉は一切ない。一言でいうと、「静謐さ」が満ち溢れている長編ミステリ。奇妙な設定の中で、ゆっくりと心が通っていく過程が素晴らしかった。特にファーストコンタクトのシーン…ミチルがシチューを作り、席につき待っていると、アキヒロが近づいてきて座り、一緒に食べる箇所はまたしても涙が…。また、ミチルの家を訪れた理由もダブルでドンデン返しがあり驚かされます。

生きていくことの意志みたいなものも久しぶりに感じたし、言うことないです。できたら、映画も観てみたいかも。衣擦れとモノが軋む音ばかりの映画だったらなおよし。
とにかく、巷では乙一最高傑作と名高いこの作品。私もそう思う。実におもしろく、感動しました。オススメの1冊です。

最後にベートベンの部屋に電話があるのが不自然な理由。「ベートーベンは耳が聞こえないから」

[メモ]
視力をなくした女の家に警察に追われる聴力をなくした男が忍びこんだら、果たしてどうなるだろう?
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[加納ソルト]本・国内長編ミステリ | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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