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加納ソルト

Author:加納ソルト&加納トマト&加納キムチ

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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死ぬ理由ひとつあるなら、死なせない理由100探すから/野村美月「“文学少女”と死にたがりの道化」
私自身はこの小説のある登場人物のように、自分を「道化」とみなすような悩みは全くないわけなんですが、中学生の時の個人面談で不可解な質問を受けたことを思い出します。
「文化祭の吹奏楽部の演奏見てた? 3年の先輩の人たち最後だからって、泣いてたよね…ソルトくんは感動とかしないの?」
おそらく、この質問をしたのは、新任の女の先生でした。勉強についてひとしきり話した後、雑談的雰囲気で切り出されたと記憶してます。何故そんな質問を受けるのか、全く理解できず口ごもってしまい、私は
「いや、特に…」とつぶやきました。
今でも「?」な問いです。まぁ、あまり感情を表に出すタイプではなかったので心配してくれてたのかなぁ、と考えられますけどね。実際の性格は結構ベタベタな展開でも、号泣できる準備は整っているわけです(笑)。つまり、見抜かれてなかったようで、うれしいやら、悲しいやら…。

というわけで、野村美月「“文学少女”と死にたがりの道化」でございます。

4757728069“文学少女”と死にたがりの道化
野村美月
エンターブレイン 2006-04-28

by G-Tools


[あらすじ]
「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。物語を食べちゃうくらい深く愛している”文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な”お化け”の嘆きと絶望の物語だった---!

弓道部の片岡愁二先輩を好きになった竹田さんが、文芸部に恋文を書いてくれと頼みにきたことからストーリーは始まります。一生懸命照れくさい恋文を代筆する心葉くんでしたが、ある時弓道部に片岡先輩はいないということ、そして当の先輩は既に自殺してこの世にいないことがわかり困惑します。ここら辺りから、だんだんミステリ色を帯びてきますね。
そして、片岡先輩が書いたと思われる太宰治の「人間失格」をモチーフとした手記を読み、先輩の自殺の秘密を握っている「S」という人物は誰か? という展開に物語はますますミステリ色を帯びてきます。

この物語は文芸部の2人が主人公となっています。本当に物語を食べる”文学少女”の天野遠子先輩と伝説の美少女ベストセラー仮面作家の井上心葉(このは)。
本当に物語を食べるとは、本を読みながらページを破り、ムシャムシャと食べるからです。そして、ソムリエのような味の感想を述べていく不思議ちゃん。この人だけ異次元な設定。

妖怪のような遠子先輩ですが、雨の中傘もささず帰ってびしょ濡れになると、次の日風邪をひくなど、至って本を食べること以外は普通の女の人です。感動するのは、彼女がラストで、とある人の自殺を止めるシーン。死なせない理由を何個も何個も羅列していくんです。もちろん文学作品になぞらえて…。
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[加納ソルト]本・国内長編ミステリ | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
 加納さんは感情を表に出さない人だと思ってます。
2007-04-20 金 00:03:36 | URL | ドライモン [編集]
ですか?
2007-04-20 金 21:22:52 | URL | 加納ソルト [編集]
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