■プロフィール

加納ソルト

Author:加納ソルト&加納トマト&加納キムチ

今まで「Re-クレタとマルタ」で取り上げた作品はコチラから♪
読了本リスト
鑑賞映画リスト
(加納ソルト 2007年5月1日更新)

■全記事表示

全タイトルを表示

■Blog Pet

■ブログ内検索

■最近の記事+コメント

■カテゴリー

■月別アーカイブ
■最近のトラックバック
■ブロとも申請フォーム
■RSSフィード
■リンク
■ページランキング

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
私たちは一体誰を信用すればいいのでしょう?/三津田信三「シェルター 終末の殺人」

クレタ: ヒャッホー! こんな設定大好物です!
マルタ: クローズド・サークルもののこと?
クレタ: そうそう(笑)。そこから出れない理由が、またいいじゃない?
マルタ: そこから出たら出たで死んでしまう…か。
クレタ: そうそう(笑)。どうせいっちゅうねん! でもでも、おもしろかったー。
マルタ: というわけで、三津田信三「シェルター 終末の殺人」です。


4488017061シェルター 終末の殺人
三津田信三
東京創元社 2004-05-25

by G-Tools

[あらすじ]
東京創元社から依頼された長編のため、三津田信三は核シェルターの取材に赴く。奇矯な富豪が自邸の庭に造り上げた生垣迷路、その下にシェルターの入口は隠されていた。迷路を抜け、他のシェルター見学者たちと入口のの前に立った途端、空に巨大な閃光が。慌てて中に逃げ込んだ見学者たち。外の様子はまったく分からない。果たしてあの巨大な光は核爆発だったのか。滅亡の予感に怯える彼らを更に連続密室殺人が襲う。何の動機も発生するはずのない初対面の人間同士のあいだで、いったいなぜ殺人は続くのか…。(表紙裏)


クレタ: シェルターの外では人類が滅亡してるかもしれないという状況の中での連続殺人事件! 極限状況の極みですな。
マルタ: 滅亡ってのは言い過ぎかも…。大江健三郎いわく、核戦争後、生き残ってしまったものの憂鬱ってのもあるからね。つまり、核戦争によって人類が滅亡するのはかまわないが、絶対に生き残ってしまう者が存在する悲しさとでも言うか…。本書でも触れられてたけどね。
クレタ: それはいいとして、そんな状況で殺人を犯すことの無意味さってのが、あるじゃない?
マルタ: まぁ、そうだ。しかも、ご丁寧に密室と来ている。
クレタ: 私なら、あっさり扉を開けて放射能をシェルター内に入れちゃうね。しーかし! 犯人は回りくどい。その回りくどさには、理由があるわけだけど…。
マルタ: 長々とした核爆発の説明、ホラービデオのリストなど、所々ウンザリさせられたけど、僕が好きなのは、例えばこんなシーン。


ところが生垣の迷路に入ったときの人数が、私を入れて六人だったことを思い出したのだ。誰かを先頭にして迷路に入って行く人たちを、一番後ろになる私は無意識に数えていたのだ。一人、二人、三人、四人、五人、六人、---もちろんそこには火照陽之助(シェルター内に入ることができなかった人)も入っていた。
(中略)
ところが、シェルター内には五人いた。そう、一人多かった。


数えていたのに、一人多い。この恐怖感がたまりませんよね。そして、記述者の三津田信三は違和感、違和感で物語を進めて行くんだけど、この違和感に翻弄され、大いなる違和感をミスリーディングをさせられるのが、僕たち読者なんだよなぁ(笑)。
クレタ: 私ももう何を信じていいのかわからなくなったわ…でも、この作品おもしろい!
マルタ: それは信じていいのか?

スポンサーサイト


[加納クレタ&マルタ]本・国内長編ミステリ | 00:06:20 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
何もこんなシチュエーションで殺人を起こさなくても…という根本的な疑問はさておき、かなり楽しめる作品でした。
まったく逃げ場がない、という点でサスペンスを高めるのには絶好のシチュエーションでしょう。ホラーファンなので、ホラービデオの蘊蓄するシーン、個人的には楽しめました。
結末はちょっと納得いかないものもありますが、それまでの経過が楽しめたので、まあいいか、という感じですね(笑)。
2007-08-20 月 21:28:57 | URL | kazuou [編集]
kazuouさん、こんばんは!
ホラー作品のタイトルが1ページ以上にわたって羅列してあるのには、正直ビックリしました(笑)。知らないものばかりなので。
ダリオ・アルジェント? 綾辻行人が好きな監督らしいので、この人だけは知ってたかな…。

シチュエーションは最高でしたね。逃げ場のなさで言えば、ミステリ史上最高峰ではないでしょうか? なかなか好きな作品です!
2007-08-22 水 21:31:29 | URL | 加納ソルト [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
ブログパーツ