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加納ソルト

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(加納ソルト 2007年5月1日更新)

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嘘に嘘を重ねる/朱川湊人「フクロウ男」
都市伝説セピア 著/朱川湊人
「フクロウ男」

4167712016[あらすじ]
こんな都市伝説がある。夜道を一人で歩いていると、ふと背後から誰かが近づいてくる気配がする。恐るおそる振り返ってみると、茶色いコートに身を包み、ミラーのサングラスをかけた男が立っているというもの。話はまだ続く。男は喉を震わせ「ほーうほーうほーう」と3回問いかける。言われた人はすぐ同じように鳴き声を返さなければならない。少しでも言い遅れたり、ためらっていると目玉を抉り取られてしまう。さらに悪いことはネズミの鳴き声を返してしまうこと。「チューチューチュー」とふざけて返そうものならすぐさま食い殺されてしまう。世間を恐怖に陥れるこの男の名前は「フクロウ男」と呼ばれる。彼は自分と同じように人間世界に紛れ込んだ仲間を探し、夜な夜な町を徘徊しているという。ちなみに好物はネズミだそうだ。

都市伝説のような幻想の存在になりたいと願う僕が、架空の存在のフクロウ男を作り上げ、それを実在の存在にするためフクロウ男として行動する。ある日小学生が夜ひとり神社の階段を上っているのを発見し、ついに殺人を犯してしまう。目撃者がいたこともあり、都市伝説だと軽く考えていた人々は突如現実の存在になったフクロウ男に恐怖する。僕は願望が達成され気を好くし、満足するはずだったが、人を殺した瞬間の快感が忘れられず、自分の身分を隠し、ある町で違う自分として暮らし、「フクロウ男」として次の殺人の機会を伺うのであった…


マルタ: この物語は嘘で彩られていますね。まずフクロウ男自体が主人公が作り上げた巧妙な嘘から出発してます。そして架空の人物設定し、ある町で主人公は暮らします。これもまた嘘の人生を生きるわけです。
クレタ: そうだね。その町で仲良くなった東大生の友人も、実は東大生じゃなかった。主人公のバイト先のS田さんは32歳と言っていたけど、ホントは38歳。嘘だらけですね。
マルタ: でもね、嘘の中に嘘が紛れ込んでなかなか見つけられない嘘というのもあるんだ。昔から言うでしょ?「木の葉は森の中に隠せ」ってね。

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[加納クレタ&マルタ]本・国内短編ミステリ | 22:58:47 | Trackback(0) | Comments(3)
コメント
この物語、読み手は最初から全てが嘘だとはわからないんでしょ?
最終的に、「それも嘘やったんかい!」とならなければ驚きがないもんね。

都市伝説って、誰かその話をばら撒いた人がいるわけでしょ。
その人は気持ちいいだろうなぁ。自分が作った話がいろんな所でささやかれて、
しかも皆恐怖してるんだもんね。
2006-04-24 月 01:15:25 | URL | うなぎ [編集]
この話、二重のサプライズ・エンディングになってるとこに驚きました。
読者の思い込みを利用する、という手法がうまくいった例ですね。
2006-04-24 月 09:02:28 | URL | kazuou [編集]
都市伝説って伝言ゲームの要領ですよね。伝わる度に足されるモノ、引かれるモノがあるわけです。最初の原型なんてもしかしてとどめていないのかもしれません。

すわ、「○○○男」か!とあの作品を最近読んだ私は思いました。でも、明らかにあいつはそうだし。と右往左往しながら読み進めていたわけです。(ネタバレしないように書くと意味がわかりませんね)
高レベルなミスリードで完全に騙されました。

2006-04-24 月 20:23:54 | URL | 加納ソルト [編集]
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